■電球豆知識 (植物育成に最適なランプは? 室内栽培における植物育成と光の関係)
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○波長:400nm以下(紫外線)

紫外線はほとんどの場合植物には有害です。特に280nm以下(殺菌線)が当たりますと植物は短時間で枯れてしまいます。ただし長波長側の近紫外線は植物の形態を正常にし、背を低く、葉を厚くする作用があります。

●波長:400〜500nm(青〜青緑色)

赤色光(600〜700nm域)に次いで光合成作用の大きい波長です。また、カロチノイド、フラビン蛋白、リボフラミンなどの色素に作用し、植物が光の方向に曲がっていく屈光性やそのほか形態形成に大きな効果があります。

●波長:500〜600nm(緑〜黄色)

光合成や形態形成には無関係です。

●波長:600〜700nm(橙〜赤色)

光合成、日長作用ともに最も有効な波長域です。

●波長:700nm以上(赤外線)
エマーソン効果により、光合成が促進させる効果のある波長域です。ただし1000nm以上では熱作用となります。


★光合成作用とは・・・
葉緑体(クロロフィル)が吸収した光エネルギーによって二酸化炭素と水から炭水化物が合成される作用です。

★日長作用とは・・・
日の長さ(昼と夜の時間の相互関係)が、植物の開花や結実などの植物生理に大きく影響する作用です。

★エマーソン効果とは・・・
光合成の作用スペクトルは、植物体内において、葉緑体の吸収極大(660nm)より長波長側では急激に低下します。しかし青色及び赤色光の放射に近紫外線を加えると光合成がさらに促進されます。


■岩崎製HID(メタルハライドランプ)、HPS(高圧ナトリウムランプ)における分光エネルギーの比較