■電球豆知識(電球の仕様に使われる用語について)

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用語 単位 解説
定格電圧 V
(ボルト)
ランプに表示された電圧
消費電力 W
(ワット)
ランプの消費電力
平均寿命 h
(時間)
規定の試験条件で点灯試験した時に、ランプが不点灯となるまでの合計点灯時間。または、ランプの光束が規格の最低値になるまでの合計点灯時間のうち、いずれか短い時間を平均寿命とします。
全光束 lm
(ルーメン)
光の量のこと。(光源から出る可視光の総量)一般的にランプ点灯当初(放電ランプでは100時間点灯後)の光束を表示しています。
光度 cd
(カンデラ)
光の強さのこと。光源からある方向にどれだけの光の量が出ているかを表します。
照度 lx
(ルクス)
照らされる場所の明るさのこと。(1ルクスとは面積1平方メートルの面上に1ルーメンの光束が平均に照射しているときの照度。)照明設計の基本となるもので、場所・作業時間等によりJIS規格による照度基準があります。
輝度 nt
(ニト)(cd/m2)
ある方向から見た物の輝き。1平方メートル当たり1カンデラの輝度を1ニトといいます。照度が単位面積当たりにどれだけの光が到達しているのかを表すのに対し、輝度はその結果、ある方向から見たときどれだけ明るく見えるかを表します。
ランプ効率 lm/w
(ルーメンワット)
ランプの全光束をその消費電力で割った値。ランプ効率が大きい光源ほど、効率の良い(明るく経済的な)光源となります。
色温度 K
(ケルビン)
光源光色を物理的、客観的な数字で表したものを差します。一般的に色温度が低い(3300K以下)と赤味を帯びた暖かみのある光となり、色温度が高い(5300K以上)と青味を帯びた太陽光のように白っぽい光となります。
演色性 Ra 光源で物体を照明したときにどのような色に見えるかという、その光源の性質を演色性といいます。演色性を評価する単位は、演色評価数で表します。これは、基準光源と試科光源とで規定の8種類の色のズレを評価しています。そしてこの8種類の色ズレの平均を計算したものを、平均演色評価数(Ra)といいます。
配光曲線   配光の分布状態を示すもので、光源からでている光がどの方向にどれだけの強さで出ているかを表します。
ビーム角   集光の程度を表すのに用いる定義で、中心光度(あるいは最大光度)の1/2の光度(あるいは1/10の光度)になる左右2点と光中心を結ぶ角度。
ビーム光束 lm
(ルーメン)
ビーム角内の光束。
定格寿命



残存率

(ランプ寿命の)

(時間)

【定格寿命】

規定の試験条件で試験したときの多数のランプの寿命の平均値で、カタログなどで公表している寿命

●白熱電球の場合
長期間製造している同一形式のランプの連続点灯試験において「多数のランプのうち半数のフィラメントが切れるまでの点灯時間」の平均値を示す。

●ハロゲン電球の場合

長期間製造している同一形式のランプの連続点灯試験において「多数のランプのうち半数のフィラメントが切れるまでの点灯時間」の平均値を示す。

●蛍光ランプの場合

長期間製造している同一形式のランプを2時間45分点灯し15分消灯する連続繰り返し試験においてランプが「点灯しなくなるまでの点灯時間」または「全光束が初光束の60%に下がるまでの点灯時間」のうち短い時間の平均値を示す。



●電球形蛍光ランプの場合

長期間製造している同一形式のランプを2時間45分点灯し15分消灯する連続繰り返し試験においてランプが「点灯しなくなるまでの点灯時間」または「全光束が初光束の70%(コンパクト形蛍光ランプおよびSDL,EDLは60%)に下がるまでの点灯時間」のうち短い時間の平均値を示す。

●HIDランプの場合

長期間製造している同一形式のランプを5.5時間点灯し0.5時間消灯する連続繰り返し試験においてランプが点灯しなくなるまでの点灯時間の平均値に基づいて公表すた値を示す。

【残存率】

ランプの寿命は、製造時のバラツキ、使用時の条件等に影響を受けます。そのため個々のランプはその寿命にバラツキをもちます。その様子を表したものが残存率曲線です。残存率は、点灯総数に対するその時点でまだ点灯しているランプの割合をいいます。